歯周病について|千葉市稲毛、京成稲毛の歯医者

歯周病について

歯周病の原因と対策

歯茎が腫れる、歯茎から血や膿(うみ)が出る、歯がグラグラする、等の症状は歯周病です。重度になると歯が抜け落ちてしまうこともあります。主にプラークや歯石が原因で症状が現れます。
症状が軽い場合は、歯石を除去や歯ブラシの練習などで改善されますが、症状が重い場合・歯石の付着が多い場合は、麻酔をして歯と歯肉の境目深くに入り込んだ歯石の除去が必要になります。

歯周病のタイプ

歯周病には2つのタイプがあります。

成人型のタイプ

「成人型歯周炎」と呼ばれるもので、歯周炎全てのうち90%を占めるものです。多くのケースは口腔内にプラークや歯石が付着していることで、中等度の歯周炎に進行していきます。プラークコントロールが不十分だと50歳頃から症状が著しくなっていきます。

早期発見型のタイプ

11~12歳頃より症状が現れます。
「前思春期性歯周炎」「若年性歯周炎」「急性進行性歯周炎(破壊性歯周炎)」の3つに分けられます。
これらは歯周炎患者の8%未満ですが、病変にかかりやすく進行も急速なので、プラークコントロールが悪いと重度の歯周病になっていきます。
また、家族傾向がみられるので、遺伝的傾向のタイプでもあります。

歯周病の進行度合いで見る歯肉の状況

歯周病は、歯を支える歯周組織を破壊する病気で、初期には自覚症状がほとんど無く、気づかない間に進行していきます。

健康な歯肉

歯肉が健康なとき、歯は歯周組織(歯肉、歯根膜、セメント質、歯槽骨)によってしっかり保持されています。正常な歯肉は淡いピンク色で引き締まっています。
レントゲン像でも歯周組織に異常はみられません。

歯周炎の歯肉

歯肉が炎症を起こすと、赤くつやがあることもあり、磨くと出血しやすく、触れると痛むことがあります。炎症は歯肉に限局して仮性ポケットが出現します。(アタッチメントロスなし)
レントゲン像では異常ありません。(骨の吸収なし)

軽度歯周炎の歯肉

歯肉の炎症が進行してくると、発赤、腫脹が著しく磨くと出血します。歯の支持組織にも炎症が進み、歯周ポケットが形成され骨の吸収も始まります。
レントゲン像ではわずかに骨の吸収がみられるようになります。

重度歯周炎の歯肉

歯周病がさらに進むと、歯の支えの多くを失い、骨吸収が歯根長の1/2以上になると歯はぐらつきはじめ、膿が出始めてくると口臭もひどくなり、やがて歯が抜けてしまいます。
レントゲン像では明らかな骨の吸収が見られます。

X線写真で見る歯周病

歯周病の進行度は、歯肉を見ただけでは判断できないので、歯槽骨の破壊状態をX線写真で確認します。
X線写真は歯周病の診断・治療計画の立案、さらに治療結果の評価などに活用します。

健康な人のX線像

健康な状態のX線写真では、歯槽骨の吸収が見られず、歯槽骨頂の位置はセメント・エナメル境から1~2ミリ骨尖側にあり、歯槽硬を明瞭に見ることができます。

中等度以内の歯周炎のX線像

歯周炎は、前歯部と第一大臼歯を中心に部位特異的に骨の破壊が認められることが多いです。中程度の範囲内で炎症の進行を止めることで、多くの歯を残すことが可能です。

重度歯周炎のX線像

中程度の歯周炎を放置すると、炎症がさらに進んで歯はぐらつき、噛むと痛いことがあり、やがて抜けていきます。

歯周病の進行度合い検査法

歯周病の進行状態を評価するうえで欠かせないのが歯周ポケットの診査で、プロービングによって行われます。

プロービングによる診査

プロービングによって、歯周ポケットの深さとプロービング時の出血の有無を調べることで、炎症の存在と歯周病の進行程度が分かります。X線写真だけでは把握できない頬舌側の歯槽骨吸収などの状態をプローブで探って判断します。
検査の目的は以下になります。

  1. 炎症の有無、位置の確認
  2. 根の解剖学的形態の確認
  3. 歯石など付着物の位置確認

また、プロービングはX線写真で骨欠損の状態を把握しながら行います。

症例

  • 分岐部病変の検査
    1. 【Ⅰ度】歯冠巾1/3以内
    2. 【Ⅱ度】歯冠巾1/3以上で貫通しない
    3. 【Ⅲ度】完全に貫通する
  • 6㎜のプロービングデプス

    プロービング時の出血は炎症の存在を示します。

  • SRP後、3mmのプロービングデプス

    炎症が無くなり出血しません。

歯肉の病気の原因はプラーク

歯周病の原因は細菌の塊のプラークで、歯周ポケットにプラークがすみつくことで歯周組織に炎症を起こします。
プラーク(歯垢)の実体は、細菌の集合体であるバイオフィルムです。

歯肉縁上プラーク

虫歯や歯肉炎の発症に関係します。

歯肉縁下プラーク

歯周ポケットを発生させ歯周病を進行させます。

  • プラークは歯と同じような色なので見分けづらく、正しいブラッシングでないと磨き残しが多くなります。

  • プラークが残ったままだと徐々に歯肉に炎症が発生します。

  • 専用の染色液を使用すると、磨き残しでプラークが除去されていない部分が赤く染まります。

より強固な細菌の巣を形成するプラーク

  • 歯周ポケット内には様々な大きさの活発に動き回るらせん状の細菌がたくさん観測されます。

  • 歯周縁のプラークはブラッシングで取り除けますが、縁下のプラークや歯石は歯科衛生士が行うスケーリング・ルートプレーニングでないと取り除けません。

プラークコントロールの方法

  • ブラッシング

  • SRP

  • PTC

歯周病の治療法

歯周病は長い年月を経て進行しているため、治療には少し時間がかかり、患者様自身の磨く自覚により治癒が左右します。歯周病は、歯周初期治療で約85%治ります。
歯周初期治療は、1週間に1回の通院で3~4ヶ月をメドにしています。

歯肉炎の治療ステップ

  • 初診

  • 診療中(3週間)

  • 診療後(3ヶ月)

中等度歯周炎の治療ステップ

歯周病がある程度進行してくるとブラッシングだけでは治療が難しくなります。
歯肉縁下の歯石やプラークをスケーリング・ルートプレーニングで除去し、口腔内を清潔に保つ事で、歯周病の進行を止め健康な歯肉を取り戻せます。

重度歯周炎の治療ステップ

歯周病が重度まで進行すると、炎症をくい止め機能回復を図るように努力します。
歯肉縁下や根分岐部の病変を除去するために、場合によっては歯周外科手術も必要になります。

歯周病治療には、ご自身によるケアとプロによるケアが大切です。
プロによるケアを一度ご確認ください。

スケーリング・ルートプレーニング(SRP)

歯周病についてよくある質問

歯周病とはどんな病気ですか?
歯周病は、プラーク(歯垢)と歯石が原因で歯肉に炎症が起こり、歯を支える歯周組織(歯肉・歯根膜・歯槽骨)が破壊される病気です。初期は自覚症状がほとんどなく、進行すると歯がグラグラし最終的に抜け落ちます。
歯周病の初期症状は何ですか?
歯周病の初期症状は、歯磨き時の出血・歯肉の赤みや腫れ・触れると痛むなどです。初期段階(歯肉炎)は自覚症状が乏しく気付かないうちに進行するため、定期検診による早期発見が重要です。
歯周病の検査方法は?
歯周病の検査は、プロービング(歯周ポケットの深さ測定)とX線写真の2つが基本です。プローブで炎症・歯石位置・骨吸収状態を確認し、X線で歯槽骨の破壊状況を診断します。出血の有無で炎症の存在を判定します。
歯周病の治療法にはどんなものがありますか?
歯周病の治療法は進行度に応じて段階的に行います。軽度は正しいブラッシング指導とスケーリング、中等度は歯肉縁下のSRP(ルートプレーニング)、重度では歯周外科手術も検討します。歯周初期治療で約85%が治癒します。
歯周病治療は保険適用ですか?
歯周病治療は基本的に健康保険が適用されます。検査・スケーリング・SRP・ブラッシング指導など標準的な治療は保険診療で対応可能です。歯周外科手術や再生療法の一部は自費になる場合があるため、事前確認が安心です。
歯周病は治りますか?放置するとどうなりますか?
歯周病は早期治療なら歯周初期治療で約85%が治癒します。放置すると歯槽骨が吸収され歯がグラつき、最終的に抜け落ちます。さらに口臭の悪化や、糖尿病・心疾患など全身疾患との関連も指摘されており、早期対応が重要です。
歯周病を予防するにはどうすればいい?
歯周病予防は、毎日の正しいブラッシングによるプラークコントロールが基本です。歯間ブラシやデンタルフロスの併用、3〜4ヶ月ごとの定期検診とプロのクリーニング(PMTC)で歯肉縁下のプラーク・歯石を除去することが効果的です。
歯周病で全身疾患になるのは本当ですか?
歯周病は歯と口だけの病気ではなく、糖尿病や動脈硬化など様々な病気のリスクを高めると言われています。歯周病の予防・治療を行うことは全身の健康につながります。